忖度ってそんなに悪い言葉だったかな

報道で忖度っていう言葉がよく出てきて事件や不正が行われた時に使われるけど、元々悪い意味だったかなと思って辞書引いてみた

岩波の国語辞典によれば忖度は「他人の気持をおしはかること」とだけある。例文を見ても特に悪い意味の時に用いられるべき言葉としてあるわけでは無さそうだけど、今は忖度といえば何か悪巧みを阿吽の呼吸でスムーズに進めた時に使われることが多いのでなんとなくイメージが悪くなってしまった。

昔飲み屋で働いていた時、たまに来る外国人の客が珍しく酒類を飲まずピザだけ食べているので喉が乾くかなと思って水を出したところ「you read my mind」と言ってた。英語がまだ不自由だったので、言葉を使って確かめるのが面倒で客のことを勝手に忖度したわけだ。

言葉は時代とともに使われ方が変わるとも言われるが本来の意味も動かずあるのではと思うのだが。忖度は今たまたま良くないことが多くてそれを説明するために使われてるだけなのかそれとも意味自体が変わってしまったのだろうか。

他人の気持をおしはかってしたことを説明するのに忖度したというと何か悪いことをしたとか、流行りの言葉をわざと使って面白おかしいネタとして言っているという風に捉えられそうな気がする。